2010年12月13日
前略 6年前の秋 ザルツブルグ郊外にて
先日、1通のコメントが僕のブログに。。。
そのコメントの内容は、下記の通りだ
------------------------------------------------------
前略
憶えていらしゃるかしら?
2004年10月6日に、ザルツブルグ郊外の湖水地方でお会いした老夫婦です。
その時に教えて頂いた貴方のページを、何時も楽しみに開いて、追っかけのようにホテルや
旅先などを選んで行っていました。
でも主人は二年ほど前のニュージーランドクルーズが最後の外国旅行になり、今年の6月に他界しました。
でも貴方の記事や写真を何時も楽しみにしていて、有明の癌研有明病院に行く時は、色々なホテルのクラブルームを貴方の記事を参考にして、病院通いではなく旅をしている感覚で、病院に行くついでにホテルライフをエンジョイしていました。
有難う!
しばらくホームページがクローズされてがっかりしていましたら、最近息子が偶然またこのページを
見つけて教えてくれ、とてもうれしかったです。
私が主人を亡くして落ち込んでいましたら、前に主人と行く予定で行けなかったベトナムのハロン湾に、
先月の25日に連れていってくれました。
今日何気なく貴方のページを開き、ベトナムのハロン湾の記事が載っていましたので、
天国の主人に報告しがてらお便りさていただきました。
これからもこのブログで元気を貰いましょう。
あなたの好きなフランス・アヌシーに、主人と行けなかったのが心残りです
------------------------------------------------------
8年前にこのブログを開設して以来、約1万件のコメントをこのブログに頂いています。
僕がその1万件のコメントで最も心を打たれたのが、このコメント
こんなコメントを頂いて、何もしないでいるわけにはいきませんでした。
コメントを頂いた翌日には、この奥様が住む千葉へと向かいました。
そして、6年ぶりの再会
ほんと、6年の歳月を感じさせないほど、話しが弾み
そして、この夫婦の愛を最高にいっぱいに感じたのです。
そして、旦那様にお線香をあげさせて頂きました。
その旦那様が僕たちの出会ったザルツブルグで書かれた水彩画が上の写真
旦那様が定年後は、ご夫婦で世界各地を巡られて、愛をいっぱい深められ・・・
そんな旦那様が生涯で最も想い出深い旅だったのが、この写真
「新婚旅行で行った箱根旅行」
本当に、涙なくして話しを聞けませんでした。。。。
千葉から大阪に帰ってきて、奥様から再びメールが。。。
------------------------------------------------------
あなたがお土産でくれた、まだドイツの香りが漂っているオーナメントを両手ではさみ耳元にそっと寄せたら、ミューンヘンやローテンブルクのクリスマスのざわめきが音符になって、私のまわりにまとわり付きました。
胸がちょっぴりせつなくなりましたが、旅の思い出がよみがえりましたよ。
早速階段の所に飾り付けました。
幸せを運ぶサンタさんが、今日我が家に来てくれましたね。
ザルツブルグの画像も携えて!すぐに見るのはまだ心が落ち着きませんので、ゆっくりワインでも飲みながら見る事に致しましょう。
今日の私はちょっと舞い上がっていたせいか、ことのほか饒舌で思い返せば気恥ずかしい事ばかりでした。
分量が多かったせいかちょっとほろ苦いコーヒーで、この歳になっても若い人とのおしゃべりは、胸が高まりました。
またぜひ、遊びに来て下さい。
私達の晩年の幸せだった頃の時間を、花びらの一枚に香りと共に閉じ込めて贈りましょう!
今日は何も出来ませんでしたが、老後の幸せのお裾分けはしっかり受け取って下さい。
まだまだ早いでしょが、人生ではそれが一番大事だと思います。
まだお話していませんでしたが、主人の最後はこの大好きな我が家で、私に抱かれ右肩の上で事切れました。
有難う!の言葉を残して、、、、、、
世界一幸せな夫婦でした。
上を見たら切りがありませんが、何時までも相思相愛だった私達のひとかけらを受け取って下さい。
そうして来て下さったお礼に、次回は一緒に食事でもしたいと思います。
本当に今日は有難う御座いました。
------------------------------------------------------
8年間、ブログを続けてきて、最も感動して良かったと思える瞬間でした
ありがとうございました。

----------------------------------------------------------------------
前の記事: 友人宅でBBQ その2
次の記事: クリスマスマーケット in 新梅田シティ その1
トップページへ: 我が心の故郷アヌシー&Rikiya's Diary
----------------------------------------------------------------------
コメント (20)
涙が浮かんで目にいっぱいになりながら拝読いたしました。
旅の一つの出会いがこんなにも何重に人生を感動させてくれることもあるのですねぇ。
Rikiyaさんの仁徳もあると思います^0^
またこの日の日記にお邪魔して読ませていただきますね。
投稿者:小夏 | 2010年12月13日 19:30
小夏さん、こんにちは!
こういう人生を左右するような出会いがあるのが、旅の最大の魅力なんです。
僕は永遠に、旅人でありたいと思います。
投稿者:Rikiya | 2010年12月14日 12:27
素敵なお話をありがとうございます。
私も6年ほど前までは毎年、飛行機を利用した国内外の旅行に毎年出かけるような暮らしをしていたのです。
しかし夫が転職し、鬱になり、自殺未遂を繰り返すようになり離婚、娘を連れて実家に戻って田舎暮らしをしていますが、ちょっと物足りない生活です。
その生活で、リキヤさんのブログは憧れというか、
疑似体験と申しますか、楽しかった頃を思い出させてくれる素敵な時間となっております。
まあ、これでも田舎の中ではちょっと贅沢な暮らしをしているのですが...。
ケチケチ旅行で、東京(宿泊は日本橋アパホテル、朝食は高島屋デパチカグルメ)、京都(ウェスティン、早期予約でゲキヤス)の旅行をしてるくらいなので。
これからも夢を見させてくださいね
この日のブログの奥様のように。
週に1度のお楽しみです。
ありがとうございます。
投稿者:ゆきちさ | 2010年12月14日 20:56
旅の出会いって、すごいです!!!!!!
読ませていただいて感動の嵐のようで・・・・・
私が特に感動したのは、
「何時までも相思相愛」
「世界一幸せな夫婦でした。」
って言える人生
ってとても素敵だな~
幸せなお二人の姿が浮かびます。
お二人で旅行された思い出が山のようにありそうでうらやましいです。
私もこの奥さまのような人生を送りたいな~
Rikiyaさん、アヌシーの観光大使のようです~
投稿者:kiki | 2010年12月14日 23:02
Rikiyaさま
本当に旅の良さ、すばらしさをわかっている方に出会えてよかったですね。
行ける・行けないとか、いい場所とそうでない場所とか、旅にもいろいろ見方はできますけど、生きている限り、素晴らしいなにかを求めつづけていられるようにいたいと思いました。
読ませて頂いてありがとうございます。
投稿者:J | 2010年12月15日 00:19
Rikiya様、
とてもすばらしいお話ですね。もちろん内容が充実していることも1つの理由でしょうが、上記の方がおっしゃるとおり、Rikiya様の人柄がご自身のブログを通じて読者の方々に伝わって、また心をつかんでいるのだと思います。
日本国内だけでなく、海外にも読者がいることをお忘れなく!
T.O.
投稿者:T.O. | 2010年12月15日 03:19
ゆきちささん、こんにちは!
はじめまして
コメントありがとうございました。
そうですか。。。
以前は、いろいろとご旅行に行かれておられたのですね。
でも、人生、いろいろあるものです。
いつかきっと、また昔はこんなだったな~と思いつつ、旅することが出来ると思います。
「旅は誰も裏切りません。全ての人の心を豊かにします」
僕の格言です(^^)
高島屋デパチカグルメ、いいじゃないですか!
僕、大好きです♪
ゆきちささんがお住まいの地域に旅した際には、ぜひお会い出来れば幸いです。
また、ご連絡くださいませ。
投稿者:Rikiya | 2010年12月15日 10:40
kikiさん、こんにちは!
本当にここまでお互いのことを思い合える夫婦って、最高ですよね。
こんな人生を送りたいものです。
はい、僕、自称アヌシー観光大使inジャポンです(笑)
投稿者:Rikiya | 2010年12月15日 10:42
Jさん、こんにちは!
お久しぶりのコメント、ありがとうございます。
はい、本当にその通りで、人によって求めるものは様々ですが、素晴らいと思えるものは、みなさん、一緒なわけで。。。
そんな素晴らしいと思える出会いと文化、景観を今後、このブログにて発信出来ればと思っています。
いつもありがとうございます。
投稿者:Rikiya | 2010年12月15日 10:49
T.O.さん、こんにちは!
いつも欧州からありがとうございます!
いえいえ、僕の完全な自己満足な旅に、皆様、アクセスして頂いていることに感謝です。
もちろん、T.O.さんにも感謝!
投稿者:Rikiya | 2010年12月15日 10:51
ステキな御夫婦ですね。
この年代の日本人夫婦は、本当は相思相愛であってもそれを言葉や行動で表現できないタイプが多いように思います。
こんな素敵な水彩画を描かれる御主人は、優しくロマンチックで懐の大きな方だったんでしょうね。
色彩にも優しさがにじみ出ているようです。
今のように結婚前から一緒に旅行できるような時代でなかったお二人にとって、箱根への新婚旅行は夢のような時間だったのでしょうね。
きちんとした服装のお写真に、古きよき日本人の心を感じます。
私も夫との旅行は毎回、新婚旅行だと思って企画しています(笑)
すぐに千葉へかけつけるRikiyaさんの行動力。好きだわ~(笑)
投稿者:エルコンドル | 2010年12月15日 12:16
Rikiyaさん
読んでいて、涙があふれました。
とても、素敵なご夫婦ですね。
結婚生活は、楽しいことばかりではありませんが、
振り返って、主人と一緒で良かったと思える
人生を送りたいです。
私も、Rikiyaさんのような、大きくて暖かい人に
なりたいです。
投稿者:グレンオーク | 2010年12月16日 07:11
エルちゃん、こんにちは!
ね~、本当に素敵な夫婦でした。。。
僕、こちらの夫婦を見て、エルちゃん夫婦を思いだしたもの。
エルちゃん夫婦は、僕の最大の憧れの夫婦ですから(^^)
それにしても、毎回が新婚旅行。。。
きゃ~~~って言う感じで、うらやましいです!!\(^o^)/
投稿者:Rikiya | 2010年12月16日 09:39
グレンオークさん、こんにちは!
ご自宅に訪問させて頂いたのですが、ご自宅を見た瞬間、もう夫婦の軌跡の全てが詰まっているお家で、感激して涙が出そうになりました。
家中に、行かれた旅行の際に撮影された、ご夫婦のお写真が数え切れないほどはってあるのです。
もう何も言葉はいらなかったですね。。。
投稿者:Rikiya | 2010年12月16日 09:42
こんにちは。お寒うございます。
オーストリアといえば、楽友協会ホールの中で、小澤征爾さん指揮の「ニューイヤー コンサート」を体験しました。
ラデツキー行進曲の手拍子をしました。人種・年代を超えた一体感を楽しめました。
また、楽しみたいですね。
佐渡ゆたか さんが指揮をされることを願っています。
投稿者:カンペオン | 2010年12月16日 11:56
Rikiyaさま
本当に素敵なご経験をなさったのですね!
こんな私までも、お裾分けをいただいてしまった気分です!
以前(随分前ですが)「1000エントリー達成」の際にコメントさせていただいた者です。
私もこのご夫婦のように、Rikiyaさまの追っかけ(笑)みたいに旅先を選び、主人と旅行を楽しんでいたのですが、この春に出産をしバタバタとした日々を送っている最中、とっても素敵なお話を読ませていただき、溜まっていた育児疲れが吹っ飛びました。
こんな素敵な夫婦になれたらいいな、と思います!
Rikiyaさま、そしてこちらの奥様、しあわせのお裾分けを本当にありがとうございます!!
投稿者:れおママ | 2010年12月16日 14:52
カンペオンさん、こんにちは!
ニューイヤーコンサートは、毎年、TVで鑑賞しているだけなので、いつの日か、生で見てみたいものです
投稿者:Rikiya | 2010年12月17日 13:26
れおママさん、こんにちは!
もちろん、れおママさんの事、覚えていますよ(^^)
で、ご出産されたのですね!
おめでとうございます!
本当に素晴らしいご夫婦でしたので、また、奥様にお会いに行きたいと思っています。
育児、頑張ってくださいね(^^)
投稿者:Rikiya | 2010年12月17日 13:28
RIKIYAさん、こんにちわ『風のたまん』です。
いい話ありがとうございました。 朝から涙流しながら読ませていただきました。
最後にありがとうと言えること、世界一幸せだったと言えるこの老夫婦のように、将来はなりたいです。
RIKIYAさんの行動力にも驚きました。人柄を感じることができました。
私も以前台湾に旅行に行ったときに台湾の人と友達になり、メールのやり取りが続いて、結婚式まで呼ばれて参加したことがあります。
人との出会いも旅の大きな楽しみですね。
投稿者:風のたまん | 2010年12月22日 12:32
風のたまんさん、こんにちは!
iPhoneで頑張って読んで頂きありがとうございます(笑)
本当に旅の最大の魅力は、人々との出会いだと思うのです。
だから、旅をやめることができないんでしょうね、僕は。。。
投稿者:Rikiya | 2010年12月22日 12:50